テーブルアーチストのワンポイントレッスン ~イベント・歳時で食卓を演出!~

2012.06.15

連載 ワンポイントレッスン

今年は早々と梅雨到来。気温も上がり、ジメジメベタベタ・・・。不快に感じている方も多いのではないでしょうか。


そんな季節に食べたくなるのが冷たい食べ物。"食は気分がつくり出す"とよく言われますが、麺類も、寒い冬は温かい麺が、暑い夏は冷たい麺が食べたくなりますよね。


食の気分は、見た目も大きく左右します。
そこで今回のワンポイントは「クロス1枚から涼感を」。


夏は少しでも目に涼しく、そしてもちろん少しでも美味しく食事を頂きたいものですが、日常の食卓で、毎日毎回手の込んだコーディネートを考えるのは難しいですよね。
今夏は、涼しげなリネンを選び、食卓にテーブルクロスを1枚敷いてみましょう。クロスは食卓の大面積を占めるため、食卓のイメージを大きく変化させます。


今日のメニューは簡単に一品「冷やしたぬきうどん」。
料理は何より、器が大切。どの料理にも同じ器を選びがちですが、冷たい料理は、綺麗に洗ったガラスの器に盛るだけで、ぐっと清涼感が増します。


1)シックにモダンに黒いクロス


黒はどんなものにも合い、モダンな印象になりますが、暑い夏、涼しさは感じにくいかもしれませんね。
DSCN0813.jpgのサムネール画像


2)明るく鮮やかな赤いクロス


では赤はどうでしょうか?
赤は人の目に付き、食卓を鮮やかにしてくれる色ですが、火を連想する色でもあり、昼間は特に暑苦しい印象を与えるかもしれませんね。。。
DSCN0815.jpgのサムネール画像


3)少しカジュアルに赤×白


同じ赤が入っていても、白がベースのリネンにアクセントとして入っている程度ですと、目に楽しく、それでいて先ほどよりはぐっと清涼感を感じます。色を使うときはバランスも重要!!
DSCN0814.jpgのサムネール画像


4)爽やかな水色


赤も黒も楽しいけれど、涼しさといえばやっぱり「青」。中でもトーンの淡い水色は、その名の通り水を連想させ、洋服でもインテリアでも、一気に清涼感を与えます。水色のクロスは先ほどより格段に清涼感UP。
しかしながら、ただでさえ食欲がなくなる夏。青は食欲を減退させる色でもあるので、使い方に気をつけましょう。
DSCN0810a.jpgのサムネール画像


5)輝きのシルバー


清涼感を感じ、それでいておしゃれに、食欲も感じる色?なかなか難しいですね。
そこで提案するのは「シルバー」。テーブルクロスに選ぶ方は少ないかもしれませんが、料理やテーブルウェアの色を引き立たせ、氷や金属を連想させる色であるため清涼感も感じます。しかも、輝きやツヤは、食卓に華を与え、モダンな印象も。
ただし、ギラギラしすぎると目が疲れてしまうので、マットな質感のものを選ばれたほうがいいかもしれません。
DSCN0812.jpgのサムネール画像


たった一品の料理でも、クロス一枚で大きく印象が変わることがお分かりいただけましたでしょうか。どれを選ぶかは、あなたの好みと感性です。お気に入りの1枚を探してみましょう。


ジャパンテーブルアーチストアカデミー卒業 認定講師
テーブルアーチスト
食環境トータルプロデューサー
   西堀 怜子


豊かな食空間のために~空間のことあれこれ興味津々!

2012.06.13

連載 食空間

今回も前回に続き、スペイン/バルセロナ。ガウディ作品のお話です。


バルセロナ・アシャンプラ地区、その中心街であるグラシア通りでは、ガウディをはじめとしたモデルニスモ(スペイン・カタルーニャ地方版アールヌーボー)の建物をたくさん見ることができます。


その中から、世界遺産でもあるガウディの作品を2つ。


≪カサ・バトリョ≫
ジュゼップ・バトリョ・カサノバスの依頼で改修した邸宅です。
1階は事務所、2階はバトリョ家の住居、3階から上は賃貸のアパートにあてられています。


建物の中央は吹き抜け=光庭となっており、タイルで仕上げられています。
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1階のタイルは白や灰色で、表通りからの光を暗い部分へ反射させる役目を果たしています。
上に登るにつれ、タイルの色は淡い青→濃い青と変化し、天窓からの強い光をなじませています。

BA636.JPG

また、吹き抜けに面する窓は、下層階にいくにつれ大きくなり、差し込む光を有効に取り入れることができるようになっています。                                          


アパート部分は居住者がいるため、2階のバトリョ邸と屋上部分の見学ができます。        

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バトリョ邸のサロン
躍動感の感じられる内部空間です。色ガラスがはめ込まれた間仕切りや窓も、うねるような形をしています。                                                       BA608.JPG
サロンの天井照明
天井は、柔らかな曲面を描く壁面から滑らかにつづき、中央の照明器具へ向かって渦巻いていきます。                                                          


屋上では、モザイクタイルで色彩豊かにに彩られた煙突や排気筒が、あたかも建物から生えているような光景が見られます。
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≪カサ・ミラ≫
上記カサ・バトリョに続いて建てられたのがカサ・ミラで、ペドロ・ミラ・イ・カムプス、ロザリオ・セヒモン夫妻の邸宅です。
1階は夫妻の住居、2階から上は賃貸アパートにあてられています。                  


この建物も、2つの中庭を囲むように建てられ、各住戸に光が届くようになっています。

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住戸のバルコニーにも小さく見えると思いますが、この建物では、バルコニーや階段の手すり、外と内を区切るグリル扉など、ロートアイアン(鍛鉄)で芸術的な形に作り上げられています。    

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外に面したグリル扉
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中庭の階段手すり
                        


地中海をイメージしているとも言われており、海藻や珊瑚のように、海や風が作り出したようにも見える形。ガウディと鍛鉄職人のお互いの理解があってこそ生まれた作品といえると思います。


この建物にも居住者がいるので、見学できるのは、屋上、最上階と最上階の1つ下の階。
屋上に上ってみると、波打つような形状の屋根に立ち並ぶ煙突や換気塔。ローマ時代の戦士の兜の形という、不思議な光景が見られます。
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バルセロナは、これ以外にもいくつかのガウディ建築が見ることができます。
ピカソやミロの美術館もあり...
そして、サッカーも観戦できるし!食べ物もおいしい!!

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バルセロナ郊外にあるミシュラン2つ星レストラン・サンパウ
でいただいたデザート
                      


また、ゆっくり訪ねてみたい街の一つです。                                  

ジャパンテーブルアーチストアカデミー卒 認定講師
テーブルアーチスト
食環境トータルプロデューサー
鈴木久美子

「ColorでおいしさUPUP! 美味しい色のテーブルレッスン」

2012.06.10

連載 食と色

先日も大活躍のサッカー日本代表!!!
日本代表のユニホームの色は 「Japan Blue」 です。

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青を好む日本人は多いですね

江戸時代 奢侈禁止令(庶民が贅沢やおしゃれをすることを禁止)
により、紫・紅色などの華美な染色は制限されていましたが
そんな時代でも藍染めだけは濃い染色であっても禁止されることが
無かったので、藍色は日本人になじんだ色なのですね

そして、青は世界でも人気があります。
海や青空を連想するからでしょうか

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6月 青・・・と言えば 紫陽花の花

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「あじさい」の語源は
 あづ=集まる さい=真藍  「藍が集まった花」

と、言われています。
ほんと!! 可愛い花がたくさん集まっています。
「紫陽花」の漢字は平安時代にあてはめたものとされています。

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青・紫などは食欲をそそる色とは言えませんが
この時期 青や薄紫のお菓子がたくさん出ています。

金平糖の紫陽花の花
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和菓子 あじさい
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湿っぽい梅雨の時期 なぜかしっとり趣がありいいですね
青・青緑系の色は寒色ですから
涼しそうな色合いになります。
この時期、見た目の清涼感も大切です。

衣替え
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つゆ草
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鉄線
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そして6月16日は「和菓子の日」
これは嘉祥元年 848年6月16日 当時流行した厄病を
鎮めるために 仁明天皇が神前に菓子を供えて厄除けを祈願したことに由来して
江戸時代ごろまでは毎年6月16日に嘉祥の儀が行われていましたが
現在では薄れてしまったのでこれらをもとに昭和54年に全国和菓子協会が制定したのが
「和菓子の日」だそうです。


昔から赤い色の小豆は悪いものを祓う力がある、とされ
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京都などでは「夏越しの祓」(6月最終日に行われる除災行事)に
に、「水無月」という三角の小豆ののった和菓子
を、食べるならわしもあるそうです。 ( ^^) _旦~~

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関東甲信越・北陸地方も6月9日に梅雨入りと、
気象庁が発表しました。
ジメジメと、気分も沈みがちですが。。。
そんな時こそ 五感をフル活用\(◎o◎)/
見た目にもすっきりと涼しげなお菓子を頂き


小豆で悪いものを祓い、
2012年6月・上半期がもうすぐ終わりますが
後半も皆様が無事に過ごせますように・・・


ジャパンテーブルアーチストアカデミー卒 認定講師

テーブルアーチスト  陣出久美子

パン de ハッピー!~パンが香る幸せなテーブル~

2012.06.10

連載 パン

雨の多い季節となりました。毎日ジメジメと蒸し暑くて、
なんとなく元気がなくなってしまいそう・・・。
実際、パンが好きな我が家でも食欲が落ちてきて、
パンの売れ行きが芳しくなくなります。
でも、こんな時こそ楽しく食べて、元気を出さなくちゃ!


今回は暑い季節に向けておすすめの、レモンアーモンドクリー
ムを巻いて焼き上げた「レモンロール」を作ります。さわやかな
レモンの香りと、香ばしいアーモンド、ふんわり甘いクラム(パ
ンの内側部分)で、いくつでも食べられちゃいそうな、これまた
危険な(?!)おいしさです!


レモンロール 

P1040696.JPG

<材料>(紙ケース2個分)
強力粉       160g
ドライイースト   小さじ3/4
砂糖        大さじ2
スキムミルク    小さじ1
レモン皮すりおろし 小さじ1/4
水         110㏄
レモンオイル    数滴
塩         小さじ1/2
無塩バター     20g

*レモンアーモンドクリーム*
アーモンドプードル 15g
無塩バター     15g
グラニュー糖    15g
溶き卵       10g
レモン汁      小さじ1/2

仕上げ用塗り卵・グラニュー糖  適量

P1040683.JPG*紙ケースの大きさ 直径約10cm 高さ約3cm


<作り方>
①仕込み用の水にレモンオイルを数滴落としておく。

P1040678.JPG*レモンオイル* 
レモンの香りを油分に溶かし込んだもので、香りが飛びにくいの
で焼き菓子などに使われます


②ボウルに粉1/2、砂糖、イースト、レモン皮すりおろしを入れ、水を入れて木べらで混ぜる。

P1040679.JPG
③残りの粉、塩、バターを入れてさらに混ぜ、台の上に取り出し
てなめらかになるまでこねる。丸めてボウルに戻し、ラップをし
て温かい所で一次発酵させる。(30分)

P1040680.JPGのサムネール画像 *こんな感じになったら台の上に取り出して、こねていきます


P1040681.JPG*生地を取り出したボウルは、こねあがった生地を入れて
もう一度使うので、カードでキレイにします


④レモンアーモンドクリームを作る。バターをクリーム状に練り、
グラニュー糖、アーモンドプードル、溶き卵、レモン汁の順に入
れてなめらかになるまで混ぜる。

P1040682.JPG

⑤フィンガーテストをした後、丸め直し、ぬれ布巾をかけて
ベンチタイム。(約10分)


⑥生地のとじ目を上にして、めん棒で約18×25cm位に伸ばし、
レモンアーモンドクリームを塗る。下の方から巻いて巻き終わり
を下にして6等分し、3つずつケースに入れる。

P1040686.JPG*四隅は角を伸ばしておきます


P1040688.JPGのサムネール画像*端は1~1.5cm位残して塗り、手前からくるくると巻いて、
巻き終わりは下にします

P1040690.JPGのサムネール画像 *カードで6等分します

P1040691.JPGのサムネール画像*ケースに3つずつ入れます


⑦ラップ、ぬれ布巾をかけて温かい所で二次発酵させる。
(約20分) オーブンを予熱する。


⑧表面に溶き卵をハケで薄く塗り、グラニュー糖をふる。

P1040692.JPGのサムネール画像

P1040693.JPGのサムネール画像
⑨焼成 電気オーブン 190℃ 18~20分
    ガスオーブン 180℃ 15分
 途中焦げるようであればアルミホイルをかぶせる。


* * * * * * * * * * * * * * * 


P1040695.JPG*一足早く海を感じるセッティングで涼しさを演出

P1040697.JPGのサムネール画像*ブルー&ホワイトに赤を効かせて。テーブルナプキンに
マスキングテープを貼ってみました。


P1040701.JPGのサムネール画像*レモンロールには柑橘系の香りの紅茶がよく合います
 アールグレイやレディグレイをストレートでどうぞ!


蒸し暑い季節には、涼しさを感じるテーブルコーディネートや、
レモンやオレンジ等の柑橘系の香りで、さわやかに楽しくお過ご
しくださいね。


ジャパンテーブルアーチストアカデミー卒 認定講師
テーブルアーチスト
フードコーディネーター           中出真理子

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